このドキュメントは、以下について説明します:
- Webページの読み込みの仕組み
- Browserモニタリングが、リアルユーザーモニター(RUM)とも呼ばれるページロードタイミングを測定する仕組み
ヒント
これは、従来の同期型ページ読み込みタイミングを解説したものです。Browserは、非同期型のページロードタイミングもモニターできます。
ページ読み込みのプロセス
以下に示すのは、大半のWebページ読み込みにおける主要なステップになります。図表の1~6の数は、その下に続くステップと一致しています。
ページ読み込みのタイムライン: Webページの読み込みに伴うステップになります。Browserモニタリングのチャートは、このプロセスにおける以下のセグメントを表示します:ネットワーク、Webアプリケーション、DOM処理、そしてページレンダリング。
- ページ読み込みは、ユーザーがハイパーリンクの選択、フォームの提出、あるいはブラウザへのURL入力を行うと開始します。これを、初期リクエストまたはナビゲーション開始とも言います。ユーザーのアクションは、ネットワークをまたいで、Webアプリケーションサーバーにリクエストを送信します。
- リクエストが、アプリケーションに到達して処理されます。(リクエストの処理が開始されるまで、多少の時間がかかる場合があります。この原因として、リクエストキューイングもしくはその他の要因が考えられます。)
- アプリケーションが処理を終え、ネットワークをまたいでユーザーのブラウザにHTMLレスポンスを返信します。これを、レスポンススタートもしくは最初の1バイトとも言います。
- ユーザーのブラウザがHTMLレスポンスを受け取り、ドキュメントオブジェクトモデル、もしくはDOMの処理を開始します。
- DOMの読み込みが終了します。この時点をDOMレディと呼びます。DOMを使用して、ユーザーのブラウザがページレンダリングを開始します。
- ユーザーのブラウザでページレンダリングが終了し、Window読み込みイベントが発火されます。(非同期読み込みを使用するページでは、一部の要素がWindow読み込みイベント後も読み込まれ続ける可能性があります。)
Browserモニタリングにおけるページロードタイムのチャート
Browserモニタリングは、Browser概要ページとページビューページで主要なページロードタイミングのセグメントをキャプチャーします。SPA監視を有効にしている場合は、このチャートとSPA特有のチャートの双方にアクセスできます。チャートでは、以下の内容が表示されます:
- ネットワーク
- Webアプリケーション時間
- DOM処理
- ページレンダリング
- リクエストキューイングなど、その他の該当するセグメント
チャートの色は、ページ読み込みタイミング図表の色と一致します。
one.newrelic.com > Browser >(アプリケーションを選択) > 概要: ロードタイムのチャートは、概要とページビューのページに表示されます。
Browserがこうした時間を収集する方法は、ブラウザがNavigation Timing Specification APIを使用できるかどうかに左右されます。カスタムページ読み込みタイミングのイベントは、BrowserエージェントAPIで追加できます。
以下に示すのは、Browser読み込み時間のチャートセグメントに含まれるアクティビティの詳細です。
アプリケーションサーバーリクエストvsブラウザトランザクション
アプリケーションサーバートランザクションの数(1分あたりのリクエストもしくはrpm)は、同一のアプリケーションのブラウザトランザクションの数(1分あたりのページもしくはppm)よりも大きいことがよくあります。詳しくは、トラブルシューティングの手順を参照してください。
外れ値
ご利用のアプリケーションがどれだけ優れたパフォーマンスを示しているとしても、必ず一部の遅いブラウザ、プラットフォーム、そしてネットワークによって総合的な集約レスポンスタイムの表示は遅れます。外れ値による非対称を最小限に留めるため、ページ読み込みタイミングはアプリケーションのBrowser Apdex T設定の4.5倍以上のエンドユーザーレスポンスタイムを固定して、Apdex Tの4.5倍もしくは13.5秒のうちどちらか大きい方に縮小します。(ヒストグラムの外れ値は95%でカットオフされます。)
たとえば、ご利用のアプリケーションのエンドユーザーApdex T閾値が8秒の場合、こうしたレスポンスタイムは36秒で固定されます。これによって、こうしたレスポンスタイムがアプリケーション全体に及ぼす影響を最小限に留めながらも、「挫折した」Apdexスコアを考慮できます。
SPAモニターでは、外れ値の扱いが異なります。初期ページ読み込みまたはルート変更の時間が30分に達すると、このイベントは無効データとして扱われ、破棄されます。
その他のヘルプ
その他のドキュメンテーションには、以下の資料があります。
- ページ読み込みタイミングの計測 (JavaScript要素、データ送信)
- キャッシュ済みページ(New Relicエージェントがキャッシュ済みページをどのように扱うのか、またブラウザトレースがキャッシュ済みページによってどのような影響を受けるのか)
- セッション追跡(アプリケーションのセッションカウントが、そのページスループットとどのように関連しているか)
さらに支援が必要な場合は、これらのサポートと学習リソースを確認してください:
- Explorers Hubを参照して、コミュニティから支援を受け、ディスカッションに参加してください。
- 当社のサイトで回答を見つけ、サポートポータルの使用方法について学びます。
- Linux、Windows、およびmacOSのトラブルシューティングツールであるNew Relic Diagnosticsを実行します。
- New Relicのデータセキュリティとライセンスドキュメントを見直してください。